音声・ビデオを活用した対面型オンライン電子署名機能「バーチャルルーム」をリリース

Kengo Furuta, 2021年4月12日

OneSpanは、2021年4月にOneSpan Sign 11.40のリリースで、対面型オンライン電子署名機能である“バーチャルルーム”の提供を開始しました。バーチャルルーム機能は、画面共有や音声・ビデオを活用したコミュニケーションチャネルを提供します。契約者同士は仮想的に対面で契約書の内容を確認し合ったり、まさにその場で規約や契約に同意・合意し電子署名を行うことができます。その結果、従来のオンライン電子署名と比較し、本人確認や証拠力の強化に加え、契約者間の確実な意思疎通と迅速な署名を可能にすることができ、業務改善・改革に大きく寄与するものと考えられます。

 

バーチャルルームの利用者は、特別なクライアントアプリをインストールする必要がなく、ブラウザだけでいつでもどこでも簡単に電子署名することができます。弊社が検証用に提供するサンドボックス環境ではOneSpan Signを無料でご利用できますので、ぜひお気軽にお試しください。

なお、本機能はサンドボックス環境の開設後、弊社側で機能の有効化を含む初期設定が必要となります。開設時に登録したアカウントID(メールアドレス)の情報を弊社までご連絡ください。

 

1.バーチャルルーム登場の背景

2020年はコロナ禍により外出を控えることが推奨され、在宅ワークが急増するなどワークスタイルに大きな変革をもたらしました。政府からは“脱ハンコ”が提唱されるとともに、企業ではオンラインで契約を締結できるようにすることが重要な命題となりました。その結果、多数の企業が印鑑による紙媒体への署名から、電子ファイルへの電子署名に舵を切りました。また、店舗に訪問しての対面型の契約はオンラインでの契約へ移行していきました。

一方で、オンライン化によって対面による契約のメリットが失われた結果、契約プロセスが複雑化したり、契約締結までに時間がかかるという課題も出てきました。例えば、契約内容を確実に伝達するために口頭での説明が必要な契約、多数の契約書類や複雑のプロセスを要する契約、オンライン化によって本人確認が心配なケースにおいてです。また、従来同席者が契約の証人や確認者としての役割を担ってきましたが、確認に対する心配や不安を感じるケースも見られるようになりました。

 

リモート化が進んだとはいえ、とくに専門的な助言を要する契約においては“人間的要素”が不可欠です。事実、銀行の口座開設や住宅ローン契約などのユースケースにおいては、お客様は“リアルタイムで人から安全にサポートを得られる”チャネルへ移行し始めています。

バーチャルルームは、この課題や不安に対して解決策を提示するものと考えています。バーチャルルームの利用者はビデオや音声、画面共有、録画機能を活用することで、確実な意思疎通と合意が必要な業務において、強力な本人確認と証拠力、安全で効率的なユーザエクスペリエンスを手に入れることができます。

 

Virtual Roomサービスの位置づけ

 

2.バーチャルルーム機能とは

バーチャルルーム機能は、一連の契約プロセスが複雑だったり、契約を進める上で専門的な助言を要する契約など、オンライン上でお客様の契約締結を支援するツールです。安全なライブビデオセッションで署名、レビュー、そして承認することが可能です。

 

バーチャルルームはOneSpan Signの電子署名機能に加えて、以下の機能を提供します。

機能 説明
双方向ビデオ会議 お客様とリアルタイムに対面のコミュニケーションができます。音声および動画によるコミュニケーションにより、安全・安心なコミュニケーションチャネルを提供します。
本人確認および認証 バーチャルルームへ入室する前に、メール、SMSによるワンタイムパスワード、秘密の質問、SSOなどの認証により、正規の署名者またはレビューアのみが入室できるように設定できます。また、動画機能によって顔の確認やIDカードの所有確認ができます。
画面共有
(Co-browsing)
お客様とドキュメントの内容やマウスポインタによる操作を画面で共有することで、ドキュメントの内容や説明箇所を提示でき、簡単かつ確実な意思疎通、確認および説明ができます。
監査証跡 全署名者の詳細な行動(ドキュメントの参照、署名・承認、署名確定、ダウンロードなど)が監査証跡として記録され、必要な際に確認することができます。監査証跡は、電子署名で改ざん防止・検知が施されており、強力な証拠力を提供します。
また双方向ビデオのやり取りは動画として記録および保存できます。(次リリース)

 

Virtual Room機能概要

 

2021年5月や6月のリリースでは、法的証拠力をさらに強化するためのビデオ会議の録音/録画機能、メールソフトとのカレンダー連携などのリリースを予定しています。今後のリリース機能にもご注目ください。

 

3.おわりに

バーチャルルームには、契約を効率的かつ確実に行うための必要な支援機能がすべて含まれています。複数の製品やソリューションを組み合わせて契約プロセスを完結させる必要はありません。

本機能の詳細な説明資料、実際の動作を確認できるプレビュー動画、またはデモをご希望の方は、お問い合わせ窓口までご連絡をお願いいたします。

OneSpan Signは電子署名サービスを提供し始めてから25年以上の実績を持っており、世界の政府機関や様々な企業に利用いただいております。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

日本市場におけるOneSpan製品のテクニカルアカウントマネージャです。とくに電子署名ソリューション「OneSpan Sign」において、日本市場を開拓するための戦略策定や販売支援を始め、ソリューションの導入におけるプロフェッショナルサービスやサポートサービスの役割を担っています。